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首相、野党との協議に期待 衆院予算委で集中審議 '11/2/8

 菅直人首相は8日午前の衆院予算委員会の集中審議で、2011年度予算案や関連法案をめぐり「ねじれ国会の中では与野党が責任を分かち合っている。どういう形なら合意できるのかという議論に進むことに期待している」と述べ、野党との協議に期待感を表明した。

 これに関連し、枝野幸男官房長官は記者会見で、社民党との連携に関し「昨年春までは連立を組み、国民新党を含めた3党間で積み重ねてきた合意もある。内閣の政策に同意、協力いただける余地はある」と述べた。

 野党との協議について首相は「この10年、20年、重要な問題が前に進まず、国民はいら立ちや不安を持っている。国会そのものが問われているという意識を与野党が持ち、真摯しんしに議論を続けるべきだ」と強調した。

 与謝野馨経済財政担当相は予算委で、社会保障と税の一体改革で検討される消費税増税の使途に関して「子育ては当然入る」と述べ、子ども手当は含まれるとの考えを示した。

 玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は、民主党の年金制度改革の柱の一つである、国民、厚生、共済の年金一元化について「あきらめていないし(公約は)生きている。ただ時間がかかるしハードルが高いのも事実だ」と述べた。

 予算案で新規国債発行額が税収を上回ることに対し、首相は「普通の姿とは思っていないが、健全性(維持)と成長のためにこうすることが必要だった」と理解を求めた。

 民主党の泉健太、自民党の茂木敏充両氏への答弁。午後には公明党の坂口力、共産党の高橋千鶴子、社民党の阿部知子、みんなの党の浅尾慶一郎の各氏が質問。




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