GDPの日中逆転、近隣国の経済発展取り込むことが重要=官房長官

2011年 02月 14日 12:24 JST
 

 [東京 14日 ロイター] 枝野幸男官房長官は、内閣府が発表した2010年暦年の名目国内総生産(GDP)で、中国が日本を初めて上回ったことについて、中国の経済発展は歓迎すべきこととし、こうした隣国の経済発展を日本経済に取り込んでいくことが重要との認識を示した。14日午前の会見で語った。

 枝野官房長官は、GDPの日中逆転について「隣国の経済発展は歓迎すべきこと」との見解を示した上で、1人当たりGDPでは依然として日本が中国の約10倍であることを挙げ、「この豊かさをしっかり生かし、近隣の経済発展を取り込むことで、次世代に今の豊かさをしっかり伝えていくことが重要だ。そのためにも新成長戦略などを着実に進めたい」と語った。

 また、菅内閣の支持率が下落していることに対しては「個別の数字にはコメントしない」としながらも、「菅内閣の状況に厳しい目が注がれていることを真摯に受けとめ、政権運営に当たっていかなければならない」と指摘。菅首相の任期は約2年半残されているとし、「その間にしっかりした成果をあげることで、党内外の理解を得たい」と語った。

(ロイターニュース 伊藤純夫)

 
 
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