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東北・小沢系2氏会派離脱届 賛同と疑問の声交錯

 17日に衆院会派離脱届を提出した、民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人に加わった菊池長右エ門氏と高松和夫氏(いずれも比例東北)の地元、岩手と秋田両県の民主党関係者の間では、賛同と疑問の声が交錯した。
 「『真正・民主党ここにあり』の一言に尽きる。県連としても行動をともにしたい」と岩手県連代表代行でもある菊池氏の行動を全面的に支持したのは、同県連の佐々木順一幹事長。
 小沢氏を師と仰ぐ達増拓也岩手県知事も「政権交代の大儀を守ろうという行動」とたたえ、「私もそうしていかなければならない」と援護した。国会での法案の行方に関しては「菅内閣が政権交代時のマニフェストに戻らないようなら、(予算関連法案などに)反対するのは民意に即したことだと思う」と語り、今後、採決で造反することにも理解を示した。
 ただ、菊池氏の後援会副会長を務める坂下正明宮古市議は戸惑いも見せた。「本人の信念に基づいた判断なので、とやかく言えない」としながらも「予算への反対はいかがなものか。子ども手当も執行できなくなるし、予算はスムーズに通した方がいい」と話した。
 秋田県連の関係者も胸中は複雑なようだ。副代表の小田嶋伝一県議は「最近の菅首相の言動や姿勢には違和感があった。(高松氏らの)問題意識に対しては心情的には理解できる」と述べながらも「統一選が近いのに、党内の対立やゴタゴタを有権者にさらすのはどうだろうか」と首をかしげた。
 民主党の公認を得ている秋田県議選の新人の立候補予定者は「離党せずに会派だけ離脱するなんておかしな行動だ」と困惑していた。


2011年02月18日金曜日


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