大相撲の八百長問題で関与を認めている竹縄親方(元幕内春日錦)が、給与の受け取りを辞退する方針であることが24日、分かった。現役時代の師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が明らかにした。竹縄親方は前日に続いて東京都墨田区の春日野部屋を訪れたが、報道陣の前に姿を見せることはなかった。
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八百長関与を認めた竹縄親方が、2日連続で稽古場に顔を出した。朝6時前から9時ごろまで後輩力士らの稽古を見守り、稽古後はそっと部屋から姿を消した。
代わって春日野親方が、「結論が出るまでは部屋の一員として仕事をするべき。だから『顔を出せ』って言った。『みんながどれだけ頑張っているか見てみろ』ってね」と部屋に呼びつけた趣旨を説明。言葉を発することなくただ座っていたと様子を明かし、「腰の座りが悪いわな。みんなに申し訳ないという気持ちがあるだろうし」と心情を思いやった。
さらに25日に支給される給与の受け取りについて、「辞退も考えないといかん。くれるっていうものをどうしたらいいのか考え中」ときっぱり。既に八百長関与が認定されている竹縄親方と千代白鵬、清瀬海に対し、一部理事らから給与支給を保留する意見が出ていたが、14日に開かれた臨時理事会では議題に上がらず、処分が決まるまでは通常通りとなった。竹縄親方には80万8000円が支給されるが、「もらう気はないでしょう」と気持ちを代弁。これから本人と話し合うとした。
特別調査委員会についても言及し、「(メールに関連して名前が挙がった)若天狼が『携帯を出せとは聞いていない』って言ってるんだろ。そんなことやってるから遅くなるんだよ」としかめっ面。「うちの栃乃洋が聴取で『最近、春日錦と対戦しましたか?』って聞かれたって言うんだ。『同じ部屋だから対戦しません』って答えたらしいけど…」と嘆息し、「責めるつもりはないけど、逆に何も知らない方がいいのかな」と話した。
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