民主・松木政務官が辞意伝える 小沢氏側近、処分に抗議松木謙公農水政務官 民主党の小沢一郎元代表に近い松木謙公農水政務官は23日、小沢氏の党員資格停止処分決定などを受け、菅直人首相の政権運営に抗議するため細野豪志首相補佐官を通じ首相に辞意を伝えた。首相周辺が明らかにした。小沢氏をめぐる党内対立の深刻化が浮き彫りになり、首相にとっては新たな痛手だ。 小沢氏系の政務三役の間で松木氏に追随する動きが広がれば、政権与党の混乱が拡大するのは必至。足元の閣内から“造反”の動きが表面化したことで、首相の求心力低下は避けられない。2011年度予算関連法案の成立見通しが立たないことに加え、政権はさらに窮地に追い込まれそうだ。政府筋は辞表が正式に提出されれば受理せざるを得ないとの認識を示した。 松木氏は小沢氏支持派中堅議員でつくる「一新会」幹部で小沢氏の側近中の側近。23日には他の小沢氏系の政務三役と国会内で会い、辞意を漏らしていたという。 小沢氏の処分が決まった22日、松木氏は「一新会」の会合で「いま選挙があったら大変だ。自分の地元も『反民主党感情』はものすごい。想像以上だ」と強調した。 松木氏は03年11月の衆院選で初当選し、党国対副委員長、衆院議院運営委員会理事などを経て、10年9月に菅改造内閣で農水政務官に就任した。52歳。北海道12区、衆院当選3回。 【共同通信】
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