松木政務官 農相に辞表を提出

2月24日 12時33分

民主党の小沢元代表に近い松木農林水産政務官は、小沢氏への党の処分など、菅総理大臣の政権運営に反発し、菅総理大臣宛の辞表を鹿野農林水産大臣に提出しました。松木政務官は、記者団に対し、「長い時間慰留されたが、気持ちは変わらないと答えた」と述べました。

松木農林水産政務官は、民主党が小沢元代表に対して「党員資格停止」の処分を決めたことや、ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定への参加の検討など、菅総理大臣の政権運営に反発し、２３日夜遅く、記者会見で、２４日に政務官の辞表を提出することを明らかにしました。そして、松木政務官は２４日朝、農林水産省で鹿野農林水産大臣らと会談し、鹿野大臣は慰留しましたが、松木氏は「本当にありがたいが、気持ちは変わらない。ＴＰＰは農林水産行政にとって厳しいものなので、参加することにならないよう頑張ってほしい」と述べました。このあと松木政務官は、菅総理大臣に直接辞表を提出する予定でしたが、総理大臣官邸がニュージーランド南部で発生した地震への対応などに追われているとして、改めて鹿野大臣の下を訪れ、菅総理大臣宛の辞表を提出しました。松木政務官は、記者団に対し、「長い時間慰留されたが、気持ちは変わらないと答えた」と述べました。鹿野農林水産大臣は農林水産省で松木農林水産政務官と会談したあと、記者団に対して、「辞表を撤回してほしい。引き続き政務官として活動してほしいと説得したが、意志は固いことから、私が辞表をあずかることにした」と述べました。自民党の石原幹事長は記者団に対し、「菅内閣の大崩落の予兆ではないか。ニュージーランドで邦人も含めて、多くの方々の生死が取りざたされている中で、うちわもめをしている余裕はなく、世界に対しても恥ずかしいことだ。菅内閣に統治能力がないということを国民にさらけ出したのではないか」と述べました。