民主・小沢元代表の側近・松木農水政務官、正式に辞表提出のもよう
23日夜に辞意を表明した民主党の小沢元代表の側近・松木農林水産政務官が、24日、正式に辞表を提出する。
菅政権への不満を理由に辞意表明をした松木政務官は、24日朝の鹿野農水相からの慰留でも意思は変わらず、24日午前、鹿野農水相に対し辞表を提出したもよう。
松木政務官は「まあ、(鹿野農水相から)辞めないでやっていただきたいという、そういうお話をいただきました。それはもう、(辞任の)気持ちは変わらないんでね」と述べた。
会派離脱届を出した16人に続く小沢氏側近の反乱で、党内には波紋が広がっているが、政権幹部は、努めて平静を装っている。
江田法相は「無責任だから、残念と言ったんです。責任ある行動であれば、そうは言いません」と述べた。
政権幹部には、ほかにも小沢氏に近い議員らがいるが、松木政務官の辞任は「個人の判断」との見方が多く、現段階で同調する動きは出ていない。
しかし、小沢氏への「党員資格停止」処分や、野党との調整ができない菅執行部への批判はマグマのようにたまっていて、小沢氏に近い議員らの「反乱」は、波状的に続くとの見方も強まっている。
自民党の石原幹事長は「菅内閣の大崩落、山が崩れる予兆なのではないかと」と述べた。
公明党の山口代表は「松木政務官であります。松木現象ならぬ、末期症状」と述べた。
焦点の予算関連法案も、社民党や公明党の相次ぐ反対で、年度内成立が絶望的となり、党内も党外もコントロールできない菅内閣の窮状があらためて浮き彫りになっている。
(02/24 12:58)