政府、開国フォーラムの日程を発表 TPP参加に批判的な議員らも国民会議を発足
政府は、TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉参加の是非を判断する前に、全国各地で開催する討論会「開国フォーラム」の具体的な日程などを発表した。
一方、TPP参加に批判的な国会議員らも、新たに「国民会議」を発足させ、今後、全国で対話集会を開いていくことを明らかにした。
「開国フォーラム」は、菅内閣が進める自由貿易促進の趣旨やその実現に向けた具体的取り組みを、玄葉国家戦略担当相らが説明するもので、26日のさいたま市を皮切りに、全国9カ所で開催される。
会見した平野内閣府副大臣は、「菅内閣の経済連携推進の基本的な考え方を発信したい」と述べ、TPPに限らず、幅広く自由貿易の促進に向けた議論を行いたいとの考えを強調した。
一方、TPP参加に批判的な国会議員や有識者らは、政府に慎重な対応を求めるため、「TPPを考える国民会議」を立ち上げた。
山田前農水相は「(政府は)6月までにTPP参加を決めるというが、本当に参加したらどうなっていくのか、いっぺん立ち止まってしっかり考える必要があるんじゃないかと」と述べた。
この国民会議も全国で対話集会を開く予定で、1回目は開国フォーラムと同じ26日、山梨で開催することにしている。
(02/24 20:19)