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2008年10月13日 XML このブログを購読する

 失ったひとつの命 1
[ 救いたい命 ]    

9月13日に里子に出た1頭の子犬が、9月24日にたった三ヶ月の短い
生涯を閉じました。
幸せになるんだよ、という多くの人の思いを背負って旅立った子だったのに・・・


まだまだ気持ちの整理はついていませんが、いつになっても完全につくとは思えませんので、ご心配をおかけしている方々に経緯と結果をご報告させていただきます。
改めて書くことは非常に苦しいことですが、あの子の死を無駄にすることなく、
里親探しをしている方の今後の活動の参考にもなることを願って書かせていただきます。

里親を希望された男性の父親から子犬を引き取ってほしいという連絡があり、譲渡誓約書に記載されている「家族の同意のもと」という条項に違反していることがわかったため、翌々日の23日に自宅に引き取りに行きました。
連絡をいただいた時点では子犬は元気にしていること、また引き取りに伺うまでもきちんとお世話しますとお約束していただきました。
当日、自宅付近に到着すると道ばたに白い子犬を抱いた母親が立ち、迎えに行った仲間が車から降りるとすぐに子犬を押しつけ、緊張した表情にただならぬ事態を感じました。
子犬の異変(タオルがびしょびしょになるほど鼻から水を垂らし口を上に向けて苦しそうに呼吸し空えずきをする等)に気づき異常を感じて、急ぎ車を走らせて神戸の動物病院に緊急で駆け込むことになりました。
単なる体調不良、病気とは思えない状態だったために虐待の可能性があると感じ、里親を希望した男性により更なる動物が犠牲になることがないようにと緊急で「里親詐欺情報」という形で存じ上げる団体さんや里親募集をされている方にメールを発信しました。
個人的に非公開で発信したものでしたが、どこかの時点で加筆され、私たちが流した情報以上の内容でweb上に公開されることになってしまいました。このことについてはあとでもう少し書かせていただきます。
病院での検査の結果は、肺に水が入った状態で肺炎を起こしている、胃には空気と水が入っていて、同時にこんな状態を起こすことは溺れた状態とのことでした。外傷はありませんでした。
クレアチニンキナーゼも高数値も示していましたが、これはストレスや脳障害、心疾患を持っている場合にも高数値を示します。
河原の子犬たちは保護する頭数が多いことから、一頭ずつ健康診断を受けるというところまではできていません。里子に出る前に検査をしていませんのでお届け前の数値は把握できていません。
確実なことは、肺に水が、胃には空気と水が入っていた、ということだけです。このことだけは動かしようのない事実です。
翌日の24日、子犬は肺炎が原因で亡くなりました。
子犬を手渡された際に鼻水を垂らしていたのでその理由を問うと、お渡しするのにきれいにしようと洗ったのでその時に水が入ったのかもしれないと答えました。その後病院での検査で肺と胃に水が入っていることがわかり連絡をすると、「石鹸をかじろうとしていたので上に上げてタオルをとってこようと目をはなしている間に浴槽に落ちていました。すぐに助けあげたら歩き回っていたので大丈夫だと思っていました。その後はすぐに母親にわたしました。」という返事でした。
最初は洗ったということだけしか言っていなかったので、明らかに事実を隠していたか、あるいは言い逃れをしているとしか思えませんでした。
結局私たちが持っている証拠は、肺に水が、胃には空気と水が入っているという事実と、単に洗っただけという答えを後に浴槽に落ちていたと前述を翻した本人の言葉だけです。すべては第三者の目の届かない家庭内で起きたことです。
本人の言葉を覆すべき情報はどこからもとることができません。ご両親も浴室内で起こったことなので目撃はしていないそうです。
これが私たちが子犬を迎えに行ってから亡くなるまでの経緯です。

ここから書くことは、男性の父親の証言と私たちの推測によるものです。
男性は強迫障害という精神的な病気を持っているということを父親から聞きました。何か気になりだすととことん追求しなければ気がすまないようです。ですから欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れようとする。
こちらに里親希望を連絡してきた時もすぐにでも欲しいと言っていました。
最初はこちらに受け取りに来るということだったのですが、あまりに性急に話を進めようとしていることから一時は断りました。
その後、事前のアンケートや40通に余るメールの交信の結果、自宅お届けという形で譲渡に踏み切ることになりました。
会った時の印象は、おとなしそうな物腰の柔らかい人というものでした。
口数は多くはないけれどこちらの質問にはきちんと答えてくれましたし、事前にお願いしていた指定のフードも係留用の鎖も準備してくれていたし、大きくなって外で飼う時の犬小屋も見せてくれました。
子犬の間、家や家族に慣れるまでは室内飼いをしてほしいという希望も承諾してくれました。
私たちとの応対は社会人としてごく普通なものでした。
その後の父親の「他人と話すときは普通の人間なのです」という言葉も理解できます。

父親の話によると、子犬が来てから男性は一日中つきっきりで夜も同じ布団で寝て、家の中での排泄の躾けもせず何を齧ろうがおかまいなし。逆にそれを注意する両親に暴力を振るったといいます。
最初は知らない場所で戸惑っていた子犬もやがて「人のそばで大の字になりお腹を見せる、人について歩く、呼べばくる、手に載せたフードを食べる、ワンワン吠えながらじゃれて遊ぶ。これらの時、いつも尻尾は上を向けています。又、引き渡す前3日間で体重は200グラム増えています。当日朝も軽く私の拳一握りのフードを食べています。それと、10日間の前半数日は呼んだり近づいたりしたら逃げたりして物の陰に隠れ怯えていましたが、後半はそれが無くなり、先ほど言った行動があったのです。ウンチも毎日二回は確認しています。」と父親が言われるように新しい家に馴染んで行ったようです。
あくまで父親の証言ですが、私たちもたぶんそれは間違いなかったと思っています。
つまり、継続的な虐待が行われていたとは思っていません。
男性は間違った可愛がり方であったとは言え、子犬を可愛がっていたと思っています。それが自己中心的で子犬には時には苦痛であったとしても。
夜同じ布団で寝る時に子犬が出たがると無理に布団の中に引き戻し、子犬がキャンキャンと泣くというようなこともあったと父親からは聞きました。

今回のことは「虐待目的による里親詐欺」だったとは思っていません。
上述のように執着していた子犬を取り上げられるという強迫観念から、突発的に溺れさせるという行為に至ったのだと思っています。
虐待目的ではなかったが、結果的にはひとつの命を奪ってしまいました。
しかし彼が飼養不適格者だったとは思っています。
父親からの連絡がなく、あのままあのうちで成長していたとしたら、あの子は何の躾けもされないまま、飼い主の彼と同じような身勝手な犬に育ったかもしれません。
それでも、生きていて欲しかった、というのが本音です。
私たちも、子犬を取り上げられるとわかった時に男性が子犬に危害を加える可能性があるのではないかと思い、本人にわからないように受け取ることはできないか父親に申し出ましたが、ずっと一緒に居るのでそれは難しいし、そんなことはないと思うと言われ、本人に連絡のうえ迎えに行きました。
あの時知らせずに強引にでも迎えに行っていれば、あの子はこのようなことにならず救い出せたのではないかと後悔しています。



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最終更新日  2008年10月14日 22時39分32秒
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タグ: , 里親 , 動物保護



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○ 故意でなければ・・・と願いたい   ポン太の母さん


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