福島のニュース
「あきら」職員聞き取る 二本松・農協1億円強奪
みちのく安達農協二本松支店(福島県二本松市)から現金約1億1000万円が奪われた強盗事件で、2人組の容疑者の一方が「あきら」と呼んだのを支店職員が聞き取り、容疑者特定の手掛かりになった可能性があることが19日、農協関係者への取材で分かった。 二本松署は事件の手口などから、農協の内部事情に詳しい者が関わった可能性もあると判断。既に農協を退職した職員も含めて「あきら」の該当者を探した結果、約2年前まで勤務していた本籍本宮市、無職渡辺晃容疑者(30)が浮かび上がった。 その交友関係から、「あきら」と呼んだのは本宮市白岩、無職渡辺知幸容疑者(32)と絞り込んだとみられる。 両容疑者は2日午後10時55分ごろ、4人の支店職員に刃物を突き付けて脅し、支店内の金庫から約1億1000万円を奪ったとして強盗などの疑いで18日に逮捕された。 県警によると、両容疑者は現金強奪の3時間半前の午後7時半ごろ、帰宅しようとした職員を軽乗用車で追跡。連れ戻して午後9時ごろ支店に侵入し、金庫を開けさせるためにさらに3人の職員を呼び出した。 職員はかなり長時間、両容疑者と接触していたことになり、その間に知幸容疑者が小声で「あきら」と話すのを聞き、覚えていたという。
2011年02月20日日曜日
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