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【芸能・社会】

片岡仁左衛門 挑む悪党二役

2011年2月25日 紙面から

 歌舞伎俳優の片岡仁左衛門(66)が3月の東京・国立劇場公演で悪党二役に挑む。上演するのは、鶴屋南北の傑作の一つ「通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」。1810(文化7)年に江戸市村座で初演され、5代目幸四郎、2代目松助らが評判をとり明治半ばまでたびたび上演されたが、残虐陰惨な芝居が好まれなくなり、大正15年に帝国劇場で2代目左団次、6代目菊五郎らによって復活上演された。

 あだ討ちで討たれたという加賀の大名前田氏の一門の大学之助をモデルにした冷血な武将・左枝大学之助、彼にうり二つの立場の太平次という市井の無頼漢が、大名家に起こった陰謀を背景に次々と人をあやめていく物語。

 19年ぶりに演じる仁左衛門は、「この二役は本当に悪いヤツですが、悪役になりきるのはどこか楽しいものです。現実では許されない“悪”が劇場空間では許されるからです」。今回は台本に手を入れ、勢いのある芝居にするという。

 共演は、中村時蔵、片岡孝太郎、片岡愛之助ら。3月5−27日。

 

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