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　３月２５日に神宮球場で行われるプロ野球セ・リーグ開幕戦、ヤクルト‐阪神戦が、地上波では独立ＵＨＦ局であるサンテレビとＫＢＳ京都の“独占中継”となることが２４日、わかった。

　球界の元日ともいうべき開幕戦が、民放ネット局で中継されないという非常事態。サンは兵庫県を、ＫＢＳは京都府を中心としたＵ局。関西の一部地域では、開幕戦中継を見ることができなくなってしまった。

　在阪民放局の担当者によると、神宮開催でのヤクルト戦は通常、フジテレビ系が放送することになっており、関西では系列の関西テレビが放送しなければ、民放ネット局での中継はまれだという。また、横浜スタジアムでの横浜戦は、横浜の親会社がＴＢＳのため、系列のＭＢＳが中継することが多いという。

　ネット局で開幕戦が中継されないのは、２０００年３月３１日の横浜‐阪神戦（横浜スタジアム）以来、１１年ぶり。それでも同ゲームはサン、ＫＢＳに加え、ＢＳ１で中継されていた。当時の阪神は、前５年で最下位４回、５位が１回という“暗黒時代”。観客動員数も１２球団１位となり、優勝争いの常連となった現在とは、状況が異なる。

　サンテレビは「阪神といえばサンテレビですから、今年もなるべく多くの試合を中継して、阪神を応援したいと」と開幕戦単独中継にホクホク？のコメント。１１年前の視聴率は６・８％とＵ局としては高視聴率だっただけに、今年の開幕戦にも期待が集まる。