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【プロ野球】

楽天また拙攻 3戦連続ドロー 星野監督は不気味な沈黙

2011年2月24日 紙面から

3試合連続の引き分けのゲーム展開に険しい表情の楽天・星野監督=沖縄・ONNA赤間ボール・パークで

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 そろそろ、怒りのレベルが最高潮に達するかも…。楽天の星野仙一監督(64)が23日、またも対外試合初白星を逃した。この日は韓国・サムスンと練習試合をしたが、オープン戦初戦となった20日の巨人戦から3試合連続のドロー。相変わらず拙攻の連続という、イライラが募る内容だった。

 タイムリー欠乏症から抜け出せない。この日は7安打を放ちながら、奪った得点は2回の捕逸と5回に鉄平の中犠飛で挙げた2点だけ。残塁は実に10と拙攻に泣いた。対外試合の残塁は初戦が10、2戦目は9。3試合合計では29得点。得点は初戦から1、1、2点で計4点。得点圏での結果は計27打数1安打で、打率は0割3分7厘という悲惨な数字となった。

 今季はチーム盗塁数200を目標に、足を絡めた機動力野球を掲げた。足を使って相手のリズムを崩し、失投を誘うという狙いもある。だがこの日は出塁しても相手を惑わすような走塁アクションを起こすシーンは少なく、盗塁は1個だけ。なかなか思い描いた通りに選手は動かず、仁村徹作戦コーチは試合後の円陣で「向こうが嫌がるようなことをしてリズムを変えないと」、田淵ヘッド兼打撃コーチは「一生懸命さは見えるが、ずるさもほしい」とげきを飛ばすほどだった。

 こんな試合展開に、星野監督はぶぜんとした態度でグラウンドを見つめていた。前日はペットボトルをベンチにたたきつけるなど感情をあらわにしていたが、この日は足を組みながらだんまりを決め込み、じっと戦況をうかがうだけ。試合後も報道陣に「もっとどんどん行かなくちゃいかん」と二言三言交わしただけで、足早に移動のバスに乗り込んだ。怒りまくってもおかしくない状況で逆に静かなのが、不気味な感じもする。いずれにせよ、これ以上拙攻が続けば、闘将の怒りは一気にフルパワーとなりそうだ。 (鶴田真也)

 

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