【訃報】姜天秀さん74歳=韓国柔道界の父

 「韓国柔道界の父」と呼ばれる、光州市柔道会の姜天秀(カン・チョンス)名誉会長(74)が、今月23日に死去した。

 姜氏は旧全羅南道庁の前にあった同道警察局尚武館(武道館)長を務めていた1980年、5・18光州民主化運動(同年5月18日に光州で起こった民主化要求、光州事件)で戒厳軍の攻撃により死傷した人たちが路上に放置されたため、尚武館のシャッターを開けた。これにより、尚武館では多くのけが人が治療を受け、また遺体の安置所にもなった。

 1937年に同道順天市で生まれた姜氏は、兄テスさん(78)=元韓国柔道院理事長=の影響を受け、竜仁大の前身の大韓柔道大学に入学した。24歳のときに同道警察局尚武館長に就任し、2007年に同館が閉鎖されるまで、47年間にわたって館長を務めた。また、大韓柔道会の審議委員長や副会長、光州市・全羅南道柔道会長も務めた。

 大韓柔道会は姜氏に対し、十段を追贈する方針だ。

 遺族は妻のウォン・ソウンさんと長女ジンギョンさん、次女ジンヨンさん。殯(ひん)所(出棺まで棺を安置する場所)は光州市の天池葬祭場に設けられ、葬儀は26日午前8時から、光州市・全羅南道柔道会葬として行われる。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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