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【インタビュー】高城れに(ももクロ)×吉田豪 pt.2

Thursday, February 24th 2011

interview

アイドルじゃなくて 高城れに です



-- ただ、これでももクロの活動が広がったと思ったら早見あかりさんの脱退という、また大きな波が来て。

高城  ビックリしました……。でも、やっぱりそれぞれに道があるから、そういう面では個人の意志を優先してあげたいなっていうのはあります。

-- 「私はアイドルに向いてない」というのが脱退の理由でしたけど、高城さんもそういうふうに考えたことはありました?

高城  あります。いまでも自分でアイドルって思ってないです。

-- じゃあ、なんなんですか?

高城  アイドルじゃなくて高城れにですって感じ(あっさりと)。

-- なんかすごい大物アーティストみたいな発言ですよ、それ(笑)。

高城  私、アイドルに憧れてたんですけど。久住小春ちゃんが好きだったんですよ。アイドルって可愛いとか手の届かない存在だなって思ってて、どこかでアイドルに対して壁を感じる部分があったんですよ。

-- 別世界の人っていうことですか。

高城  だけど、自分がいざアイドルの立場になると全然違くて、壁とかも全然感じてほしくない。こういうことに憧れてる女の子とか、芸能界に興味を持ってる人たちに壁を感じてほしくないので、そういう壁を感じさせない新しいアイドルになりたいです。

-- もっと身近な存在ですよ、と。

高城  そうです。だけど夢に向かって一生懸命やっていて、みんなにも夢を与えられるような存在。アイドルじゃなくて、そういう存在になりたいです。

-- いわゆるアイドルには向いてないかもしれないとは自分でも思うんですね。

高城  思います。アイドルっていうよりも芸能界に向いてないんじゃないかってよく思います(キッパリ)。

-- そんな根源的な問題に(笑)。

高城  でも、私は芸能界が好きで、目標があってここにいるから。

-- 目標はなんなんですか?

高城  ももいろクローバーを成功させて有名になって、いつかは個人でも有名になりたいっていうのがあって。だから向いてないとは思うけど、それを変えようって思います。向いてないんじゃなくて、向かせる。その気持ちの持ちようが大事なんじゃないかなって思います。

-- アイドルじゃないですからね、高城れにですから。

高城  はい、高城れにです(笑)。

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-- 最近、「アイドル戦国時代」とか騒がれていることについてはどう思いますか?

高城  まわりにもアイドルさんがいっぱいいて競争心がすごいから、トロトロしてたら追い抜かれちゃうと思うんですけど。でも、やっぱり競うことも大事だけど、競うよりも自分たちの味を出していくほうがが優先すべきことなんじゃないかなって思うんで。ももクロはももクロらしく、アイドル戦国時代って言われている中でも、競うんじゃなくて自分を出していく。それでいつかは頂点に立てたらいいなって思います。

-- と言いつつも、明らかに戦国時代の枠にあるアイドルグループの中では一番闘う姿勢を見せてるわけですけどね(笑)。川上マネージャーのせいでもあるんでしょうけど、無闇に好戦的で。

高城  フフフフフ。たしかに(笑)。だけど、あんまり敵って感じはしないです。一緒に高め合ってるっていう感じですね。メンバーもみんな他のアイドルさんが好きなんで。だから、闘うってうより……頑張ろうよ、みたいな。

-- 基本的にはすごいフレンドリーなのはわかるんですけど、ステージ上ではガチっていうか。

高城  ガチです(キッパリ)。

-- 闘いに行ってますもんね。

高城  はい。パフォーマンスは闘います。どう見せるかっていうのは重要だし、どう伝えるかっていうのも重要だと思うんで、そこはガチで。

-- 実際、NHK『ミュージックジャパン』出演時も、SKEやスマイレージと競演した渋谷CCレモンホールでの『アイドルユニット・サマーフェスティバル』のときも、そのガチな姿勢が光りましたからね。

高城  はい。だけど難しいですよね、闘うっていうか、なんて言ったらわからないけど……。

-- ステージでは負けたくない。

高城  パフォーマンスでは負けたくないんです、絶対に(キッパリ)。激しいダンスと個性的な踊りっていうのは、ももクロにしかないっていうのを定着させたいんで、他のグループには取られたくないです、絶対にそれは!

-- そこだけは譲りたくない。

高城  はい。だから闘うっていうのもあるけど、真似させない。真似できないように、ももクロのポジションはここだから、誰が来ても動かないようにしたいっていうのは強いんじゃないかなって思います。

-- でも、パフォーマンス部分がだんだん激しくなると、やる側としてしんどい部分はないですか?

高城  ああ……でも、それがいいんです。しんどければしんどいほど、やりきった感があるんですよ!
ももクロって褒められて伸びるタイプっていうよりは、叩かれて伸びるタイプなんです。

-- アントニオ猪木タイプですね、雑草教育ですよ(笑)。

高城  みんなそうだと思うんで、しんどければしんどいほどいいと思うんですよ。

-- これまで、しんどい思いばかりさせられてきたグループですもんね。

高城  だから、たまにマネージャーさんとかがすごいキツい言葉を言ったりするときも、あんまり苦じゃないっていうか……。その場ではすごい落ち込むんですけど、よくよく考えると言っていることは全部正しいし、そこまで言われないと伸びないから言ってるわけで、それがすごい伝わるんで。ももクロは、しんどければしんどいほど上に上がれるから、とことんしんどくないとダメなんだなって思います。

-- イベントにしてもホントに無茶なスケジュールやってますもんね、1日3ステージとか。

高城  やっぱりそこまでしないと。

-- でも、それが伝わるところは絶対あると思うんですよ。一気にぶっ続けで7〜8曲やる感じのインパクトとか。

高城  ワンステージ10曲とかだったら、私たちはつらいかもしれないけど、それを観に来てくれるファンの人たちは、途中で休憩を挟んじゃったりしたらテンションが下がっちゃうじゃないですか。来てくれているファンの人たちには満足して帰ってもらいたいっていうのが一番なんで、私たちはつらくてもファンの人たちは満足してくれるなら、やるしかない(キッパリ)。そういう意識はみんなあると思います。

-- 一回、バックステージで百田さんと玉井さんがアクロバティックなストレッチやってるのを見たんですけど、ストレッチをやって30分以内じゃないとアクロバットができないっていう話にも驚きました。

高城  そうですね。特に冬場は寒さで体が固まりやすいんですよ。だからケガの原因になったりするっていうのがあるんで、ステージ上でそういうトラブルってあっちゃいけないと思うし。準備が100%出来てる状態でステージに出ないといけないんで、ストレッチしたら準備完了ですぐステージ出て、身体が温かい状態で100%のパフォーマンスができるように……。

-- ホント特殊なアイドルですよ(笑)。

高城  フフフフ。自分でもそう思います。



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  MOOSIC LAB
  cinemarosa.net

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2.19(土)〜3.11(金)まで開催の音楽×映画特集上映『MOOSIC LAB』の1プログラムとして ももいろクローバー主演『シロメ』(監督:白石晃士)が上映!
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当日は白石晃士監督×スペシャルゲスト:吉田豪(プロインタビュアー)、ももいろクローバーファンを公言する みさこ(神聖かまってちゃん)を迎えたトークショー、そして何と、今回掲載された吉田豪さんによる高城れにインタビューの完全版を無料配布致します!


『SR サイタマノラッパー』(監督:入江悠)『ライブテープ』(監督:松江哲明)などの配給・宣伝を手がけるSPOTTED PRODUCTIONSが企画製作する【音楽×映画】のレーベル”MOOSIC”が始動。 陽春公開予定の長編『劇場版・神聖かまってちゃん(仮)』(監督:入江悠)から個性豊かな監督陣による新作短編まで、幅広いラインナップを手がけていく予定です。
そこで今回、レーベル設立を記念して、シネマ・ロサとのコラボ企画上映「SPOTTED63」第2弾で【音楽×映画の実験室】=”MOOSIC LAB”と題した特集上映を開催します!“MOOSIC”企画による先述の新作短編のプレミア上映枠「MOOSIC PRODUCTS!」と新旧及びジャンルを超えたセレクトを招待する上映枠「MOOSIC EYE」、冨永昌敬監督の最新作にして初のドキュメンタリー作品『庭にお願い』のプレミア・レイトショー、さらには「TRASH UP!」「nobody」「エクス・ポ」「映画秘宝」といった気鋭の雑誌編集部がプロデュースする「MOOSIC+」という特別企画も実施!新旧&バラエティ豊かなラインナップでお送りします!



都市伝説「シロメ」…

ある廃墟に、「シロメ」という謎の化け物がいるといわれている。
そこには不気味なチョウチョのような絵が描かれており、からかい半分でその場所に足を踏み入れたものは巨大な白目を剥いたシロメによって、地獄に引きずりこまれてしまうらしい…。
その地を訪れた多くが、行方不明や、事故死、自殺や発狂に至っているという…。
実際に、この廃墟ではここ4年の間で6名が不可思議な死を遂げている。

ある夜、6人の少女たちは、その存在を確かめるためその廃墟に向かう。
だが、次々と巻き起こる超常現象。少女たちは…。
(C)2010「シロメ」製作委員会

  『シロメ』オフィシャルサイト

【キャスト】
ももいろクローバー
百田夏菜子 早見あかり 玉井詩織 佐々木彩夏 有安杏果 高城れに

吉田悠軌 今仁英輔 / 神島剣二郎 宗優子

【主題歌】
ももいろクローバー「ココ☆ナツ」

【監督・脚本・編集】
白石晃士

【プロデューサー】加藤伸崇 / 【撮影】三村和弘 / 【美術】高木理己 / 【録音】日高成幸 / 【編集】高塚絵里加 / 【助監督】高橋雄弥 / 【制作担当】尾山昌孝

【製作】「シロメ」製作委員会 / 【協力】「シロメ」プロジェクトパートナーズ / 【配給】S・D・P








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    【ほとばしるももクロの女子力】

     夢見る頃はとっくに過ぎたのに、性懲りもなく少女アイドルグループにハマってしまうのは、ぬぐいきれない女子校オーラのせいだと思う。10代の少女たちが大人の事情に巻き込まれている感と、彼女たちがキャラを演じているようなしたたかさ、にもかかわらずひたすら一生懸命な様には、どうしようもなく女子校ライフの匂いを感じる。
     『シロメ』のヒロインはももクロことももいろクローバー。“週末ヒロイン”を名乗る彼女たちは中2から高2までの6人組(2011年4月10日のライブをもって早見あかりが脱退予定)である。みんなお菓子みたいな名前でカワイイ。
     ティーンエイジャーの女の子たちが願いごとを叶えるための冒険に挑む、という設定だけでもたまらない。メンバー全員でのお泊まり撮影はパジャマパーティーだし、紅白出場という目標のために「シロメ様」の洗礼を受けに行くミッションはまんま肝試しである。修学旅行の夜のノリがそこにはある。
     白石晃士監督といえば『ノロイ』(05)『オカルト』(09)など過激なフェイクドキュメンタリーの第一人者として知られるが、一方で『口裂け女』(07)で佐藤江梨子、『テケテケ』(09)『テケテケ2』(09)ではAKB48の大島優子を演出するなど、隠れたアイドル映画の名手でもある。そもそも都市伝説なんて思春期の女学生の大好物なので企画からして相性がいい。
     終盤のライブシーンを観ればわかるが、ももクロのステージの激しさは半端じゃない。楽曲のビートの熱さ、テンションの高さ、ダンスの運動量たるや動体視力の限界に近い。ものすごいスタミナを消費しつつも損なわれることのない笑顔を支えるのは可憐な見てくれを裏切るスポ根魂である。ももクロは秋葉原の路上や店頭でのライブを繰り返してメジャーデビューにこぎつけた叩き上げだ。そんな彼女たちが自分たちに与えられた使命を全力でまっとうしようとする健気な姿にはストレートに胸を打たれる。
     このももクロの女子力の高さは圧倒的だ。もちろん彼女たちもアイドルである以上、男性の視線は嫌というほど意識しているのだろうが、映画ではそこに収まりきらない天然の女子校オーラが炸裂している。『シロメ』の白眉は、男性である白石監督があの手この手で罠を仕掛けながらも、最終的にももクロの女子力がそれをふり切って突っ走った逆転劇にある。
     だが今の彼女たちに匹敵する人物が一人だけいる。ドリュー・バリモアだ。『ローラーガールズ・ダイアリー』(09)を監督した彼女ならももクロのありあまる女子力にも並走できるに違いない。ぜひドリュー・バリモアにはももクロ主演で映画を撮って欲しい。

    (文・那須千里)
profile



[高城れに (ももいろクローバー)]

93年6月21日生まれ / O型 / 神奈川県出身 / 身長158cm

百田夏菜子、早見あかり、玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れにの平均年齢15.3歳の6人組ユニット・ももいろクローバー。08年結成後、路上ライブ、石丸電気等のイベント会場等で様々なイベントを行なう。 09年「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズをもとに200本以上のライブを開催。09年に「ももいろパンチ」でデビュー。

profile



[吉田 豪]

70年、東京生まれのプロ書評家&プロインタビュアー。「HMVではローラ・チャンやK DUB SHINEのイベントで司会したり、HMV ONLINEの「TAO」という企画でインタビューされたりしてるから、そちら参照で。」
http://www.hmv.co.jp/news/article/809100069/



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