米国務長官:歓迎の姿勢示す 同胞団が副大統領と対話

2011年2月6日 19時31分 更新:2月7日 1時21分

 【ワシントン草野和彦】AFP通信によると、ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議に出席したクリントン米国務長官は6日、ムスリム同胞団がスレイマン副大統領との対話に応じたことについて「少なくとも今は、米国が働き掛ける対話の輪に加わっている」と歓迎する一方で、今後の同胞団の出方を注視する方針を示した。

 長官はこれに先立つ5日、「スレイマン氏主導の(政権)移行プロセスを支持することが重要」と指摘し、米国が「緩やかな改革」を志向し始めたことを示唆した。長官は政権移行期には「どの社会にも(移行)プロセスを邪魔したり、自身の目的ために乗っ取ろうとする勢力がいる」と述べ、急激な社会変化の混乱に乗じたイスラム過激派の影響力拡大に懸念を表明。同胞団にも暴力の停止やエジプトとイスラエルの国交維持などの意思を再確認するとみられる。

 一方でバイデン副大統領は5日、スレイマン氏との電話協議で、改革への明確なスケジュールの必要性などを強調した。

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