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[政治]ニュース トピック:マニフェスト
首相、子ども手当2万6000円高いと「びっくり」
2011.2.24 17:39
衆院は24日、本会議を開き、3歳未満に月2万円、3歳から中学生に月1万3千円を支給する平成23年度の子ども手当法案の趣旨説明と質疑を行い、審議入りした。政府は4月からの支給を目指すが、野党が多数を占める参院で否決される公算が大きく年度内成立は極めて困難な情勢だ。法案が成立しなければ所得制限がある旧来の児童手当制度が自動的に復活する。
菅直人首相は本会議で、民主党が先の衆院選マニフェスト(政権公約)で23年度から月2万6千円の支給を掲げたことについて「この議論がされた当時に2万6千円と聞いて一瞬ちょっとびっくりしたことを覚えている」と述べ、マニフェスト見直しを通じ支給額を再検討する考えを示した。
民主党の岡田克也幹事長も24日の記者会見で「私もびっくりしたが、最終的に合意した。歳出が膨れ上がるという印象を持った」と語った。
首相の発言を受け、自民党の谷垣禎一総裁は「当時代表だった小沢一郎氏が提案したものだからおれは責任を負わないぞと言っているように聞こえた。無責任極まる発言だ」と批判。民主党でも「2万6千円を街頭で何度も叫んだことを全否定された。悔しい」(若手)などと反発の声が上がっている。
法案は、子ども手当支給額を3歳未満に限り月2万円に増額し、日本在住の外国人が母国に残した子供への支給を中止する内容。市町村が給食費や保育料を子ども手当から天引きすることなども可能とする。
自民党は子ども手当を削除した23年度予算案の組み替え動議を提出する方針。公明党も反対する方針を固めており参院での否決は確実。衆院で3分の2以上の賛成での再可決も困難な情勢となっている。
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