中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

鶴ならぬ、ゴジラの恩返しだ!! 歓迎お礼、ブレーデンに癖を指南

2011年2月24日 紙面から

打撃練習するアスレチックス・松井=フェニックス(共同)

写真

 【フェニックス(米アリゾナ州)穐村賢】鶴ならぬ、ゴジラの恩返しだ。アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が22日(日本時間23日)、キャンプ前日にゴジラ人形を用意し、熱烈歓迎で出迎えてくれたダラス・ブレーデン投手(27)に対し、お返しの(秘)アドバイスを送った。また、フリー打撃では滅多に見られない空振りも披露。それでも打撃投手攻略の冗談を飛ばすなど、余裕たっぷりでキャンプ2日目を終えた。

 昨日の敵は今日の友だ。フリー打撃の準備をする松井の背後に“完全試合男”が近づく。通訳を介した松井とブレーデンの約5分ほどの対話。そこには、松井から的確なアドバイスがぎっしり詰まっていた。

 「今までの2人の対戦の話をちょっとしただけね」。松井は多くは語らなかったが、ズバリ指摘したのはブレーデンの投球フォームの癖。キャンプ前日にはゴジラ人形を用意してもらい、熱烈歓迎してくれた同僚へ感謝を込めた金言だ。

 昨季の松井はエンゼルスの一員としてブレーデンと対戦。11打数5安打1本塁打と打ち込んだだけに、その言葉に十分重みはある。ブレーデンも「自分が変化球を投げるときのグラブの位置などのクセを聞いたんだ。スーパースターからのアドバイスはとても役に立ったよ」と納得顔。苦手にした天敵ゴジラからの的確なアドバイスは、今季さらなる飛躍を目指す左腕にとって貴重な情報となったのは間違いない。

 この会話の直後に行われた打撃投手相手のフリー打撃では、今キャンプ初となる柵越えを放ったが、2球目には堂々の空振りも披露。ただ口の方は滑らかそのものだ。

 「久しぶりにBP(打撃投手)で空振りをしたよ。打撃のテーマ? まず彼の攻略法を考えないとね(笑)。救援でいけるかもしれないよ」。まさに“絶口調”といえるその口ぶりは、充実したキャンプを送っている証拠でもある。

 この日から追加されたベースランニングでもゲレン監督の心配が杞憂に終わるほどの動きを見せフルメニューを消化。走った次の日の反応が気になっていたという左膝の状態も「問題ない。(明日も)大丈夫だと思います」と不安を一蹴(いっしゅう)した。まさに開幕へ向け視界良好。チーム内での存在感を見せつける松井が、着実に臨戦態勢を整えていく。

◆初の女性打撃投手と対戦お預け

 大リーグ初の女性打撃投手とゴジラの対決は残念ながらお預け。21日にインディアンスのキャンプで打撃投手を務めたジャスティン・シーガルさん(36)が23日、松井の所属するアスレチックスでも投球を披露する。

 ただ、球団広報によるとシーガルさんは、マイナー選手が中心となる若手野手に投げる予定。主力組で調整する松井との対戦の可能性は極めて低くなった。

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ