「思い出は永遠に」　神戸西高で閉校式　

神戸西高校の校旗を返納する前田一夫校長（右）＝２４日午前、神戸市須磨区西落合１（撮影・辰巳直之）

　神戸市立須磨翔風高校の開校に伴って閉校する同市立神戸西高校の最後の卒業式と閉校式が２４日、神戸市須磨区西落合１の同校で開かれた。卒業生や保護者のほか、須磨翔風高校の生徒約６００人が神戸西の６３年の歴史に思いをはせた。

　神戸西高校は１９４８年、同市西区の市立平野小学校を拠点に農業科夜間、家庭科昼間定時制高校として発足した。６１年には西区平野町に新校舎が完成。２年後、普通科が設けられた。２００９年、市立須磨高校と統合し須磨区に移転した。

　卒業式では、３年生の竹本琴音さんが「西高は６０有余年の歴史に幕を閉じますが、思い出を忘れることはありません」と答辞を述べ、３年生の林恵里さんが作詞・作曲した「バトン」を卒業生が斉唱した。この後、閉校式で前田一夫校長が橋口秀志教育長に校旗を返納。卒業生の和太鼓松村組が迫力のある演奏を披露し、校歌を合唱した。

　２５日には市立須磨高校でも最後の卒業式と閉校式が催される。

（大月美佳）

(2011/02/24 16:29)