12月12日(日)
午前5:30〜5:50
「ヒーローになりたくて」
-ネパール プロレス物語-
ネパールの若手プロレスラー、マックス・ビー(25歳)。ネパールで人気のスポーツといえばサッカー・・・プロレスは6年ほど前ネパール国内で始まったばかりのまだまだマイナーなスポーツだ。
3年前にマックスは自分のプロレスチーム“レスラーズ・レスリング・エンターテイメント”(WWE)を立ち上げた。それは仲間のレスラーとともにプロレスをネパールで人気のスポーツに育てたいと考えたからだ。しかし、始めてはみたものの、スポンサーは見つからず、チケットは売れずなかなかうまくいかない。
そんな状況の中、マックスは家族や友人レスラーのサポートを受けながら、今年初めて自分のプロレスの試合を開催した。仲間のレスラーのわがままに振り回さたり、スポンサー探しに走り回ったり、準備のほとんどを自分ひとりで切り盛りしなければならないマックス。
試合開催までのマックスの活動を追った。
(写真左)コーディネーター:ビム (右)ディレクター:木村公一郎
バサラ
事前取材で初めてマックスに会った時、マックスの笑顔が何とも言えず印象的だったが、「彼を主人公として追っかけるのはどうだろう?」とも思った。なぜならマックスの言っている事や、やってきた事があまりにも無鉄砲だったからだ。
しかし、マックスの親、友人、レスラー仲間に話を聞くと、彼らはマックスのことをこう言っていた。「マックスは若くて無鉄砲なやつだ。しかし、彼は本当にプロレスが好きなんだ」
彼の周りの人々はマックスのプロレスへの思いとその人間的魅力にひかれ、マックスの活動を助けていた。
“笑顔”と“ひたむきさ”で様々な問題を解決してしまうマックスを見ていると、「彼なら本当にプロレスをネパールに根付かせることが出来るのだろうな」と思えてきた。
ディレクター 木村公一郎