携帯電話の電磁波、脳細胞の活動に影響=米研究

2011年 02月 23日 16:40 JST
 

 [シカゴ 22日 ロイター] 米国立衛生研究所(NIH)は22日、携帯電話を50分間耳に近づけて使用すると、アンテナの近くにある脳細胞の活動に影響を与えるとの研究結果を発表した。 

 研究では、47人の被験者に携帯電話の電源を入れた状態と切った状態で50分ずつ耳に近づけてもらい、脳の状態の変化を比較。研究を率いたノーラ・ボルコウ博士は「携帯電話を使っている人の脳の、アンテナに最も近い部分では(脳が活動していることを示す)ブドウ糖代謝が活発となった」と説明した。 

 ボルコウ博士はこの結果について、携帯電話から出る弱い電磁波が脳の活動に影響することが分かって驚いたと認めた上で、研究結果は携帯電話が脳腫瘍の原因になるという考えを裏付けるものではないとしている。

 携帯電話が脳細胞に悪影響を与えるかについてはさらなる研究が必要と話す同博士だが、携帯電話を使用する際には本体を耳に当てることを避け、イヤホンを使っているという。

 
 
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