2011年2月24日
京都府舞鶴市で2008年に府立高1年の女子生徒(当時15)が殺害された事件で、殺人罪などに問われた無職中勝美被告(62)の第5回公判が23日、京都地裁であった。弁護側が申請した新たな証人が出廷。生徒が遺体で発見される前、生徒と見られる若い女性と若い男性が一緒に歩いていたと証言した。
検察側は公判で、中被告に酷似した男と生徒が並んで歩いていたとする複数の目撃証言や防犯カメラの映像などを根拠に挙げ、中被告が事件に関与したと主張している。中被告は無罪を訴えている。
23日に証人として出廷したトラック運転手の男性は「遺体発見現場へ向かう道路を歩く男女を見た」「男はだぶついたズボン姿で野球帽を斜めにかぶり、20歳前後だと感じた」と証言。一方で「暗かったので顔は見ていない」と述べた。男性は事件の約半月後に府警の捜査員に同様の証言をしたが、検察側は証人申請していない。(玉置太郎)