厚生労働省は9日、先月28日に公表した11年度の公的年金の支給額に誤りがあったと発表した。国民年金は保険料を40年間払い続けた満額で月額6万5742円(10年度比266円減)としていたが、正しくは6万5741円(同267円減)、平均的な収入の会社員だった夫の厚生年金(専業主婦の妻の基礎年金を含む)は発表済みの月額23万1650円(同942円減)ではなく、23万1648円(同944円減)が正しい。
11年度の公的年金支給額は物価下落の影響で10年度より0.4%減額される。同省は支給額計算の際、端数を切り捨てるべきなのに四捨五入してしまったという。外部からの指摘で誤りに気付いた。【鈴木直】
毎日新聞 2011年2月9日 20時11分