米国:支出に自律回復の証拠増えている 講演でFRB議長

2011年2月4日 10時56分

 【ワシントン斉藤信宏】米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、ワシントンで講演し、米国経済について「消費者や企業の支出に自律回復の証拠が増えている。今年の経済成長は昨年の実績を上回るだろう」と述べ、景気回復ペースが加速しつつあるとの認識を示した。ただ、「現在の成長速度は雇用回復を加速させるには不十分。本格回復にはさらに数年かかるだろう」との見通しを示した。

 議長は講演後に記者団との質疑に応じ、エジプトの政情不安などによる原油価格高騰について「一種の増税のようなもの」と懸念を表明。だが、新興国から「原油や食料高騰の要因」としてFRBの量的金融緩和策への批判があることには「不当な批判」と反論。「各国が適切な金融政策を講じ、為替市場の調整力を用いて対応すべきだ」と強調した。

top

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド