八百長疑惑:福祉大相撲など中止 NHK、フジ

2011年2月3日 21時22分 更新:2月4日 0時48分

 大相撲の八百長疑惑で、NHKの松本正之会長は3日の定例会見で、11日に東京・両国国技館で開催予定の「第44回NHK福祉大相撲」(NHKなど主催)について「一部力士の不祥事による混乱が続く中での実施は困難」として、中止を発表した。またフジテレビも6日に両国国技館で開催予定だった「日本大相撲トーナメント第35回大会」の開催と関連番組の放送中止を決めた。こうした波紋に対し協会の放駒理事長(元大関・魁傑)は会見で「残念なこと、大変申し訳ないと思っている」と述べた。

 NHKは既に販売した福祉大相撲のチケット約3000枚を払い戻す。春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)の中継については、松本会長は「特別調査委員会の調査と日本相撲協会の対応を見守りたい」と述べた。

 ◇聴取対象14人に

 一方、八百長への関与を認めた3力士の聴取の中で、幕下の霧の若力士(27)=陸奥部屋=が関与していた疑惑が新たに浮上した。

 協会の特別調査委員会(座長、伊藤滋・早稲田大特命教授)は聴取対象を14人に拡大。3日は弁護士の委員が3人から事情を聴いた。5日までに14人を聴取し、6日の協会臨時理事会に報告する予定だ。

 放駒理事長は3日、鈴木寛副文部科学相を訪ね「大変申し訳ない」と陳謝。鈴木副文科相は「国技である相撲の根幹を揺るがしかねない深刻な問題」として厳正な対応を求めた。放駒理事長は全協会員に八百長に関与していないかなどを問う書面を配布し、4日に回収して疑惑の全容解明に努めるなどの調査方針を示した。また7日以降、約2週間かけて十両以上の全力士を面接調査することも報告した。【高橋咲子、大矢伸一、篠原成行】

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