2011年2月3日 20時4分
KDDIは3日、同社の通信回線網を他の携帯電話会社からの通話で使用した際に受け取る接続料の10年度分を27.3%引き下げると総務省に届け出た。同省の算定ガイドラインを適用し、これまで原価に含めていた営業費を除いた結果、大幅に下がった。NTTドコモも同様に先月、最大35.6%の引き下げを届け出ている。
KDDIは区域内の通話接続料を3分当たり18.7円(09年度25.7円)に引き下げる。ドコモは同15.6円(同24.3円)。
ソフトバンクの孫正義社長も同日の記者会見で、ガイドラインに沿って接続料を算定する考えを示したが、「ボーダフォン時代から営業費を含まない算定方式を採っており、他社ほどは下がらない」と述べた。
接続料は携帯電話会社間でやり取りするものだが、最終的には利用者が支払う通話料に転嫁される。大手3社がそろって引き下げれば、通話料の値下げにつながる可能性がある。【乾達】