ムバラク大統領退陣へ 9月選挙に不出馬表明

エジプト、30年独裁 全土デモに100万人

2011年2月2日 10時52分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 【カイロ共同】エジプトのホスニ・ムバラク大統領(82)は1日夜(日本時間2日早朝)、国営テレビで演説、今年9月に予定される大統領選に6選出馬せず、退陣する意向を表明した。1日行われた反政府デモ参加者は、全土で推定100万人以上に拡大。約30年の独裁体制を続けた大統領は、空前の規模のデモや米政権の説得で続投断念に追い込まれた。

 しかし、野党勢力は即時辞任を要求しており、デモは継続の見通し。民主化を訴える国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏は中東の衛星テレビに「政権は既に正統性を失った」と指摘した。

 オバマ米大統領は1日声明を発表し、ムバラク氏との電話会談で、民主化への「秩序ある移行」は「今始めなければならない」と伝えたことを明らかにした。

« 最新のニュースを読む

写真と動画でみるニュース [一覧する]