2011年2月3日 11時2分 更新:2月3日 13時24分
大相撲の八百長疑惑で、竹縄親方(元前頭・春日錦、春日野部屋)、十両の千代白鵬関(九重部屋)、三段目の恵那司力士(入間川部屋)の3人が、日本相撲協会に対し、八百長への関与を認めていたことが3日、協会関係者への取材で分かった。2日、東京・両国国技館で開かれた臨時理事会で事情聴取を受けた際、関与を認めたという。
高木義明文部科学相は3日の衆院予算委員会で、「今朝、(協会の)放駒理事長から事務方に報告があった。名前が挙がっている力士などのうち3人が八百長に関与したことを認めている。新たに1人の力士の名前が挙がっている」などと述べた。
協会が設置した特別調査委員会は、新たに疑惑が発覚した1人を含め、対象を14人に拡大して調査を開始。6日に開かれる臨時理事会で結果を報告する。
文科省などによると、竹縄親方と千代白鵬関は、野球賭博事件の捜査で押収された携帯電話から、八百長をうかがわせるメールをやり取りしていたことが判明している。また、恵那司力士は、2人とのメールのやり取りが確認されている。
恵那司力士は3日午後、さいたま市の入間川部屋前で、報道陣に「否定はしない。また話します」と答えた。【大矢伸一、藤野智成】