2011年1月20日 21時11分 更新:1月20日 22時0分
静岡大は20日、教育学部付属静岡小学校(静岡市葵区、伊藤文彦校長)の11年度抽選選考にミスがあり、受験した37人全員を合格にしたと発表した。担当者が欠席者の数を勘違いし、回転式の抽選器から玉を余計に抜き取ってしまったという。「選考でミスをし、申し訳ない」と謝罪している。
誤りがあったのは同校体育館で14日にあった女子の第2次(最終)選考。定員35人に40人が受験を予定していたが、当日、3人が欠席・辞退した。このため残る37人から2人を不合格にすることになり、職員が抽選器に入れていた「外れ玉」5個のうちの3個のほか、間違ってさらに全体から2個を抜き取ってしまったという。
この結果、35人がくじを引いたところで抽選器の球が空になった。残る2人のために、いったん抜き取った2個を抽選器に戻して続行したが、抽選後、最初の35人と外れを引く確率が違うことに気付いたという。この職員は「なぜ玉を余計に抜いたのかよく分からない」と説明しているという。【竹地広憲】