皇太子さま ５１歳の誕生日

2月23日 5時48分

皇太子さまは、２３日、５１歳の誕生日を迎えられました。

皇太子さまは誕生日を前に記者会見に臨まれました。この中で、皇太子さまは、厳しい経済状況が続くなか、若者たちが就職難に直面していることに心が痛むとしたうえで、「日本から海外へ留学する若者の数が減少するなど、若い世代に『内向き志向』が強まっていることも心配です」と述べられました。そして、「若い世代の皆さんには、世界のさまざまなことに関心を向け、広く世界に羽ばたいていただきたいと思います」と励まされました。長女の愛子さまが雅子さまの付き添いで通学され、一部の授業の欠席が続いていることについては、学校で過ごす時間が長くなり、よい方向に向かっていると説明し、「本人の気持ちを大切にしながら、学校の理解と協力をお願いしつつ、周りの助けも借りながら、元の状況に戻れるよう環境づくりを、引き続き、行うことが必要であると考えます」と述べられました。また、療養が長期化している雅子さまについては、「愛子が元どおりの通学に戻るために、母親として可能なかぎりの努力を払ってきているのが現状であり、私自身そばで見ていて、大変だと思いますし、雅子自身の体調が万全でないなかで、毎日、本当によく頑張っていると思います」と話し、国民に理解を求められました。一方、天皇陛下が心臓の周りの冠動脈の一部が狭くなっていると診断されたことを気遣ったうえで、天皇の公務の検討に当たっては「天皇陛下としてなさるべきことを心から大切にお考えになっていらっしゃる陛下のお気持ちに沿って進めるべきであると考えます」と述べられました。