北海道岩見沢市で小中学校の児童や生徒ら1300人以上が食中毒とみられる症状を訴えた問題で、給食のサラダからサルモネラ菌が検出され、北海道はこのサラダが原因の食中毒と断定し、調理した施設を5日間の使用停止にしました。
この問題は、岩見沢市内の9つの小中学校に通う児童と生徒、それに教職員のあわせて1375人が発熱やおう吐などを訴えたもので、このうち29人から食中毒を引き起こすサルモネラ菌が検出されています。北海道が給食に出されたメニューを調べたところ、今月9日の給食に出されたブロッコリーのサラダからサルモネラ菌が検出され、患者から検出されたものと一致したということです。また、このサラダを調理した器具の加熱処理が十分でなかった可能性があるということです。このため、北海道は、このサラダが原因の食中毒と断定し、調理をした「岩見沢共同調理所」を運営している岩見沢市教育委員会に対し、23日から5日間、調理所の使用を停止するよう命じました。岩見沢市教育委員会の堀敏一教育長は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。保健所の指示に従って改善し、給食の再開を目指したい」と話しています。