2011年1月20日 0時38分 更新:1月20日 13時0分
福岡県警は19日、ブレーキのない自転車に乗っていた福岡市の20代のアルバイト男性に対し、道路交通法違反(制御装置不良自転車運転)容疑で刑事処分対象の赤切符(交通切符)を2度交付したと発表した。男性は略式起訴されて福岡簡裁で罰金6000円の略式命令を受けた。県警によると、同法違反で略式命令が出るのは全国的にも珍しいという。
県警によると、男性は昨年9月26日午後3時ごろ、福岡市中央区の市道をブレーキを外した自転車で走行中に赤切符を切られた。この時は男性が「今後は乗らない」と誓約書を書き、厳重注意のみの不起訴処分になった。ところが、昨年11月8日午前9時ごろにも同市南区の市道で同じ自転車に乗り同容疑で検挙された。福岡区検は2度目で悪質性が高いとして同年12月21日に略式起訴。福岡簡裁は今月12日に罰金6000円の略式命令を出した。男性は、BMXと呼ばれる小径自転車のブレーキを外して使っていた。ブレーキがない自転車の公道での使用は禁止されている。【川名壮志】