踏切事故:車追突、自転車押し出し男性2人死亡 三重

2010年12月30日 16時12分 更新:12月31日 1時11分

乗用車に押されて踏切に入り列車にはねられた王さんの自転車と被害者のものとみられる運動靴=三重県四日市市の近鉄名古屋線で2010年12月30日午後3時過ぎ、井上章撮影
乗用車に押されて踏切に入り列車にはねられた王さんの自転車と被害者のものとみられる運動靴=三重県四日市市の近鉄名古屋線で2010年12月30日午後3時過ぎ、井上章撮影

 30日午後1時半ごろ、三重県四日市市羽津町の近鉄名古屋線阿倉川第8号踏切で、通過待ちをしていた自転車3台に後方から乗用車が追突、3台は踏切内に押し出され、自転車にまたがっていた男性2人が名古屋発伊勢中川行き急行にはねられ、死亡した。自転車の別の男性1人も腰に軽いけがをした。県警四日市北署は、乗用車を運転していた同市羽津中1、歯科医師、池田哲さん(46)から、自動車運転過失致死傷容疑で事情を聴いている。【井上章、谷口拓未】

 同署によると、亡くなったのは、中国国籍で同市白須賀1、工場実習生、王定祥さん(23)と同市別名、研修医、中本勝昭さん(40)。王さんはこの日から休日で、同じ工場で働く中国人の同僚(22)と買い物に行き帰宅する途中だった。池田さんは医院の清掃に行く途中だったが、事故時の状況については「混乱していてよく覚えていない」と話している。池田さんも頭部を負傷しており、入院した。

 目撃者によると、乗用車は追突する際、減速していなかったように見えたという。また、現場の踏切は警報機が設置されており、当時は遮断機が下りていた。現場は霞ケ浦駅約南側100メートルの踏切で、周囲は住宅街のため、車の往来は多いという。

 近鉄によると、事故を受けて近鉄名古屋線は桑名-四日市の上下線で約2時間半運転を見合わせ、約3万人の足に影響が出た。

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