東証:大納会2年ぶり下落 終値1万228円

2010年12月30日 15時18分 更新:12月30日 22時34分

東京証券取引所の大納会で鐘を打つはやぶさプロジェクト・マネジャーの川口淳一郎JAXA教授=東京都中央区で2010年12月30日午後3時11分、小林努撮影
東京証券取引所の大納会で鐘を打つはやぶさプロジェクト・マネジャーの川口淳一郎JAXA教授=東京都中央区で2010年12月30日午後3時11分、小林努撮影

 今年最後の取引となった30日の大納会の東京株式市場は、円高進行を嫌気して、日経平均株価は前日終値比115円62銭安の1万228円92銭で取引を終えた。昨年末終値(1万546円44銭)と比べて317円52銭安く、年間の下落率は3.0%。急激な円高などが響き、リーマン・ショックに直撃された08年以来2年ぶりに下落に転じた。

 30日は、東京外国為替市場で円相場が一時、1ドル=81円28銭と11月上旬以来の円高水準に上昇したため、輸出関連銘柄を中心に幅広く売られた。全銘柄の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値も前日比9.21ポイント安の898.80。

 10年の東証1部の株式売買代金は、投資資金が高成長の新興国に流れたことから、前年比14兆円(3.8%)減の354兆5650億円と3年連続で減少。04年(約324兆円)以来6年ぶりの低水準だった。売買高も前年比404億株(7.3%)減の5116億株と落ち込み、投資家の日本株離れを示した。

 大納会には、今年6月に7年にわたる宇宙の旅を終えて帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトリーダーを務めた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授が出席。「投資という果敢な挑戦が未来を開く」とあいさつし、取引終了の鐘を打ち鳴らした。【田所柳子】

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