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[FT]コーヒー豆価格、34年ぶりの高値

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2011/2/23 14:00
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(2011年2月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 コーヒー豆の加工業者と小売業者の価格交渉はこれまで年に1度か、せいぜい2度で済んでいた。それがコーヒー豆の卸値高騰により、最近ではほぼ月に1度のペースになっている。

■「25年のキャリアで初めて」

 ある加工会社の幹部は「こんな状況は25年のキャリアでも見たことがない」と驚く。

 エスプレッソ通もその真価を認める高品質のコーヒー生豆、アラビカ種の価格は世界的な供給不足により34年ぶりの高値を付け、この1年で約2.5倍に上昇した。

 業界幹部によると、加工業者は消費の伸びを妨げない程度に小売価格を小刻みに上げることで高騰に対応しているという。コーヒーの小売動向を左右するとされる「フォルジャーズ」というブランドを有する米J・M・スマッカーは昨年、小売価格を3度値上げし、先週、卸売価格がすぐに下落しない場合には今四半期中の再値上げもあり得ると警告した。

 豪金融大手マッコーリーのロンドン支社の穀物商品アナリスト、コナ・ハク氏は「加工業者が押し目買いを続けていることがコーヒー豆の高騰を下支えしている」と指摘する。一部のトレーダーは、加工業者が先物買いに動くことで直近価格の高騰を招いていると非難する。

 22日の米インターコンチネンタル取引所(ICE)では、指標となる5月物が1ポンド2.784ドルまで急騰した。ブラジルの深刻な霜害によりコーヒー豆が壊滅的打撃を受けた2年後の1977年に付けた3.40ドルという過去最高値に次ぐ価格となった。

■消費者から「投機行為」と不満も

 「次は1ポンド3ドルを目指す動きになる」とみるヘッジファンド幹部もいるが、多くは相場の大幅上昇後が利益確定売りのチャンスとにらんでいる。

 アラビカ種は長年、スイスの食品大手ネスレや同国のボルカフェといった商社が主に取引する、値動きの小さなニッチ市場にすぎなかった。だが最近では、年金基金などの機関投資家も、S&P・GSCIなど一般向けの商品指数を通じ持ち高を増やしている。

 金融投資家のコーヒー豆市場への参入を、一部の消費者は投機行為だとして不満を漏らしている。一方、加工業者や商社などは、高品質のコーヒー豆の供給不足が価格を大幅に引き上げているとして主に現物市場に非難の矛先を向ける。

 英取引仲介のマレックス・フィナンシャルのジェームズ・ハーン氏は「現物の需給ギャップが大きいということは、今後も現物不足による価格高騰が続くことを示している」と指摘する。

 ブラジルの産地一帯での霜害を契機に起きた75~77年、85~86年、94年、97年の過去4度の大幅な相場上昇とは異なり、現在の高騰はさらに広範囲な要因がからんでいる。供給不足の状況は深まる一方で、需要は着実に拡大している。その結果、コーヒー豆の在庫は国際コーヒー機関(ICO)が60年代に統計を開始して以来最低の水準に落ち込んだ。

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