社会

上関で衝突続く
(山口県)
上関原子力発電所の建設を進める中国電力が、海の埋め立て工事を再開して3日目の23日、海と陸の双方で、計画に反対する人たちの抗議が続いていて、現場での衝突が、激しさを増している。上関原発建設予定地で中国電力は23日午後から作業に取り掛かった。陸上では、21日から町道と田ノ浦海岸を結ぶ道に柵を設置し海岸にあるテントなどを撤去する予定だが、23日も作業員と反対派住民が衝突した。このため、作業は多少行われたものの、柵を設置することはできなかった。一方、建設予定地前の田ノ浦湾では、きのうから汚濁拡散防止膜を張る作業を行っているが、カヤックの人や祝島住民が中国電力の船に近づいて抗議した。海上保安庁の職員と中国電力の社員が引き離そうとするが、こう着状態が続いた。また、海上では前日までと同様に、建設予定地の南側の放水口側で、岩石を海に落とす作業が続けられたが、これ以外の作業は行われなかった。
[ 2/23 21:37 山口放送]