ポーチの色供述「矛盾はない」舞鶴高1殺害、京都地裁公判
舞鶴市で2008年5月、高校1年の小杉美穂さん=当時(15)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職中勝美被告(62)の第5回公判が23日、京都地裁(笹野明義裁判長)であった。検察側が小杉さんの遺留品の色について「秘密の暴露」があるとする被告の供述に関連し、色彩を研究する大学教授の証人尋問が行われた。
中被告は捜査段階で「(事件後の朝)遺留品を知人が川に捨てたのを見た」と供述し、その中の薄いピンク色のポーチを「ベージュ」と話したとされる。
教授は検察側の質問に対し、事件時の未明のような暗い環境では色の認識が低下するとした上で「(薄いピンク色は)白や肌色、ベージュに見えても矛盾はない」と証言した。
検察側は、被告の供述について「犯人しか知り得ないことを知っていた」としている。これに対し、弁護側は遺留品をめぐる供述について「供述調書が捜査官の誘導で作られた可能性がある」などと疑問を投げかけている。
中被告は起訴内容を否認し、無罪を主張している。
【 2011年02月23日 13時59分 】
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