マスターの篠原です。
今日は北海道からゲストが来ていただいた様子。プロカメラマンプランをご利用頂きました。僕は居られず、隼人に対応してもらいました。遠方からのゲスト。三重の片田舎にある小さなスタジオ。でも、いろんな方々に来ていただけるのは、心から嬉しいです。
コスプレイヤー専用スタジオを経営して3年。この間に、たくさんのレイヤー様、コスプレに出会いました。
コスプレと一言で言っても、その動機は多様です。なかには、どうしても受け入れられないレイヤー様もいました。自分勝手というか、何のためにコスプレをやっているのか?と思う方。また、なかには、自分がやりたいがためにキャラを他人に押し付ける方もいる。まあ、その方が納得していればいいのですが、本音を聞くと、実はあまりやりたくないのにやらされている、というような方もいます。
人間関係に疲れた人。イベントで酷い目にあった人。カメコや信じていた友人にサイトなどでさらされた人など、そんな方にも逢いました。
こうしたなか、自分がコスプレに思い描いた美しさや素晴らしさ、可能性というものを問い直したい。
実は ここ最近、それがよく分からなくなっています。
自分がほしい写真を撮影するのが、コスプレ。イベントへ三脚すら持ち込む。どこか個人の箱をレンタルするならわかりますが、イベントに三脚です。場所を占有することが目的です。なんかおかしくないですか?完全な自己満足の世界。対話すらなくなる。それに付随し、文句やクレームも多い。そりゃそうです。各自が各自のことしか考えないから、そうなる。
オタクは卑屈で自虐的なもの。
そういういうふうに自分たちを決めつけている人も多い。それは人として不健全です。それをオタクというカテゴリーで考えてしまうから、オタクはどうのこうのと言われる。オタクでも、日常でしっかり常識があり、社会適応して生きている人たちはいっぱいいる。オタクだから差別を受けているというのではなく、自分たちで、オタクとはこういうものだと決めつけて、自分を許している人がいるのは、やはり不健全であり、人としてまずいと思う。
会員制クラブなど閉じられた空間で、同じ性癖やアングラな趣味を楽しむ人について、部外者が何かものを申す必要はない。でも、少しでもパブリックな場を共有するならば、それ相応の礼儀や対話は必要不可欠だと思う。
コスプレの世界で、歪んだ部分もかなりある。性的なものが絡み、それも、けっこうアブノーマルな世界もあり、それが子どもたちにも悪影響をもたらしている事実。また、歪んだ大人が出入りしている事実も見逃せない。
この日本がどんどんおかしくなるなか、コスプレにどう関わるのかを、もう一度考えてみる。
僕は、コスプレを初めて見た時に、感動したのだ。美しい、おもしろいと心から思えた。今更こんなことを言うのはおかしいが、どこを見て、そう感じ、思ったのか、もう一度、問い直したいのである。

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