直腸がん(4)何事も前向きに
がんの手術後5年が治癒の目安とされる。昨年春、その5年を迎えた。
「安心はしましたよ。でも今でも、お店の張り紙で『移転しました』とあれば、『転移しました』と読み違えてしまう。意識はしていませんが、頭の隅からがんが消えないんですよね」
主治医からは、「(明るい性格の)大山さんなら大丈夫です」と言われ続けている。
「すべていい方に考えるんです。病気にとらわれず、前向きに生きれば病気は逃げていくんじゃないかしら」
ドラえもんを卒業した今も、テレビやラジオで精力的に仕事を続ける。今年、専門学校の校長に就任、声優やアナウンサーなどを目指す若者に教える。
「元気に好きな仕事ができるのも、早期発見できたから。人間ドックで健康管理をしていてよかったなあと思います」
「女性は自分のことを後回しにしがちだし、男性も定年を迎えたらもう健診は受けない、とよく聞きます。でも、定期的に体をチェックして、悪いところは早く発見して治す、という習慣は大切ですよ」(文・中島久美子、写真・三輪洋子)
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| 直腸がん(1)夫のお陰でがん発見 |
| 直腸がん(2)ドラえもんに聞いた |
| 直腸がん(3)「引き際」を模索 |
| 直腸がん(4)何事も前向きに |
(2007年10月28日 読売新聞)
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