借金の取り立てを巡り、金を貸している相手にけがをさせたとして、警視庁大森署は23日、指定暴力団山口組弘道会系組長、芝本憲明容疑者(64)と組員2人を強要未遂と傷害容疑で逮捕した。
逮捕容疑は1月30日、神奈川県大和市中央4の路上で、不動産業の男性(56)に「組の事務所に行くから」などと車に乗ることを強要。男性が断ると「てめえ殺すぞ」などと言って殴る蹴るの暴行を加え、首などに全治約2週間のけがをさせたとしている。
捜査関係者によると、芝本容疑者は男性に約2000万円を貸し付けていたが、返済が滞ったためトラブルになったという。警視庁は弘道会対策を強化しており、1月には貸金を巡るトラブルから金を脅し取ろうとしたとして、別の弘道会系組長を逮捕している。
弘道会は山口組の中核組織で、6代目組長、篠田建市受刑者(69)=通称・司忍、銃刀法違反罪で服役中=の出身母体。篠田受刑者は4月に出所予定。
毎日新聞 2011年2月23日 15時01分