22日、ニュージーランド南部で起きた地震で、これまでに確認された死者は75人となり、行方の分からない人は300人に上っています。現地の警察によりますと、日本人の生徒が取り残されている建物での救助活動は、倒壊のおそれがあるとして、一時的に中断しているということです。
22日、ニュージーランド南部で起きた地震で、ニュージーランド防災省によりますと、震源に近いクライストチャーチでこれまでに75人の死亡が確認されたほか、300人の行方が分からなくなっています。発生から丸1日がたった現地では中心部にある26階建てのホテルが崩れかかるなど道路や建物の被害は市内全域に広がっていて、多くの地区で水道や電気も復旧していないということです。こうしたなか、ニュージーランド政府は23日朝、非常事態宣言を出し、被害の深刻な地区を立ち入り禁止区域に指定するとともに、軍の部隊も投入して崩れた建物などに取り残されている人たちの救出作業を進めています。防災省によりますと、救出作業は軍のほか、警察や消防などあわせて数百人が出て続けられているということです。ただ、被害は広い範囲にわたっているうえ、がれきを取り除くための大型の重機が不足しており、救出作業に遅れが出ているところもあるということです。一方、クライストチャーチ警察のスポークスマンによりますと、日本人の生徒が取り残されている建物での救助活動は、近くのホテルが倒壊するおそれがあるとして、現地時間の午後1時半(日本時間の午前9時半)から一時的に中断しているということです。救助活動の再開の時期について、警察では、状況を見ながら判断したいとしています。