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金沢の強盗強姦:裁判員裁判結審 懲役30年を求刑 弁護側は減軽求める /石川

 強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた、津幡町能瀬、無職、鈴木三郎被告(41)の裁判員裁判の論告求刑公判が4日、金沢地裁(神坂尚裁判長)であった。検察側は「多数回に渡り繰り返された凶悪重大事件で、卑劣で悪質」として懲役30年を求刑。弁護側は刑の減軽を求め、結審した。判決は8日。

 起訴状によると、鈴木被告は05~09年、金沢市の1人暮らしの女性宅を中心に10カ所以上に侵入。女性8人に暴行したり、現金を盗んだりしたとされる。

 検察側は論告で、暴行を受けた被害者の処罰感情を1人ずつ述べて「深刻な精神的苦痛を受け、厳罰を望んでいる」と主張。日常的にのぞきをし、逮捕まで強姦事件を繰り返していることを挙げ「常習的で性犯罪を犯す傾向が根深い」と指摘。弁護側は、計画性がない、暴力を加えていないなどとして「非難の度合いが低い」と主張。鈴木被告が深く反省していることから「更生の意欲が見え、確実に更生できる」と、懲役23年が相当とした。

 鈴木被告は最終陳述で「謝っても許してもらえないが、謝ることしかできない。一生刑務所で過ごしたい。被害者のためにそうしてください」と涙を流した。【宮本翔平】

毎日新聞 2011年2月5日 地方版

 
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