昨年11月16日から運休している「明石淡路フェリー」(たこフェリー)のキャラクターグッズを販売する会社「Sea Dream」(シー ドリーム)が神戸市中央区に設立された。社長だった大麻一秀さん(57)と元役員、元従業員ら計3人が経営。「皆さんが幸せになれるように、キャラクターは休みなしです」と営業活動に励んでいる。
キャラクターは「パパたこ」「ママたこ」などの家族をイメージした「たこファミリー」や「たいやんきー」。タコを英訳した「オクトパス」を「置くとパス」とかけて作った「合格」「必勝」グッズや携帯ストラップなどを販売してきた。
しかし、運航休止に伴ってキャラクター担当者も解雇され、航路を引き継ぐ「淡路ジェノバライン」も対応を決めかねていたことから、大麻さんらが昨年12月に解雇者の再就職先を兼ねた新会社を設立。著作権者のイラストレーターの了解を得て、たこフェリーから販売業務を受けた。
販売するグッズは「必勝たこちゅー」や合格祈願のファイルと鉛筆の「お役たちセット」など約30種類。販売先は明石市の観光協会や商店などで、価格は従来通り。ネット販売も始める。統括マネジャーの野村順子さん(29)は「キャラクターがなくなるのは忍びない。『パパたこ』と一緒に皆さんに楽しんでもらえる企画を考えていきたい」と話している。
問い合わせは「Sea Dream」(078・202・5616)へ。【南良靖雄】
毎日新聞 2011年1月6日 19時18分(最終更新 1月6日 19時27分)