広島市は21日、招致を検討している20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)の周知活動の一環で、メーンスタジアムに想定する広島ビッグアーチ(安佐南区)で「第1回競技場でオリンピックを語る会」を開いた。
広島ビッグアーチを市内の高校・大学の陸上部に練習場として開放し、五輪について意見交換する企画。この日は、76年モントリオール五輪の走り高跳び日本代表選手で、広島市立大陸上部顧問の曽根幹子准教授や、同大などの陸上部員ら計11人が参加した。
市の担当者が基本計画案の概要を説明。学生からは「トップアスリートを生で見られる。広島で開催できたらうれしい」と肯定的な意見が多かったが、競技場へのアクセスの悪さを指摘する声も聞かれた。
曽根准教授は「子どもは夢を見る、大人は現実を見るのかなと感じた」。安田女子大1年の山田かんなさん(19)は「反対活動をする市民もいる。どうやって同じ方向に向かわせるかを考えないといけない」と話した。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年2月22日 地方版