韓国大統領:「戦争恐れては防げず」北朝鮮挑発に強い対応

2010年12月27日 11時59分 更新:12月27日 12時40分

 【ソウル西脇真一】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は27日、定例のラジオ演説で北朝鮮の武力挑発について「戦争を恐れては決して戦争を防ぐことはできない。どのような危険も顧みない固い覚悟があれば、むしろ危険を防ぐことができる」と、今後挑発には強力に対応していく考えをあらためて示した。

 李大統領は「国家的に重要なことが本当に多かった」と今年1年を総括。3月の海軍哨戒艦沈没事件と11月の延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件について「北朝鮮は、われわれの忍耐と平和への願いを誤って判断し、挑発をほしいままにしている。武力挑発には強力に対応することだけが、むしろ戦争を抑制し平和を保つことができるという事実をはっきりと悟った」と述べた。

 さらに、哨戒艦沈没事件では韓国政府が「北朝鮮の魚雷攻撃」との調査結果を発表したが、「一部ではイデオロギーや政治的利害に基づき結果を否定することがあった」と指摘。「北朝鮮は『あ、攻撃すれば南はこのように分裂するんだな』と考える。強力な軍事的対応の前にまずは国民的な団結が必要だ」と訴えた。

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