西東京市議選:民主惨敗、現職4人落選…国政への不満直結

2010年12月27日 11時20分 更新:12月27日 11時48分

開票作業を進める市職員ら=西東京市で2010年12月26日、喜浦遊撮影
開票作業を進める市職員ら=西東京市で2010年12月26日、喜浦遊撮影

 26日に投開票された西東京市議選(定数28)で、民主は現職5人と新人2人の計7人が立候補したが、現職4人が落選して当選は計3人にとどまり、惨敗した。来春の統一地方選の前哨戦として注目された選挙で、11月21日の千葉県松戸市議選、今月12日の茨城県議選に続く首都・東京での民主の敗退とあって、有権者の「民主離れ」を裏付ける結果となった。

 西東京市は01年に旧田無、保谷両市が合併して誕生。衆院選の中選挙区制では菅直人首相の選挙区にも含まれていた。

 前回に比べ2減となった28議席に34人が立候補した。党勢拡大を図って7人を立てた民主に対し、自民も7人を擁立。公明は6人、共産は4人、みんなの党は無所属から入党した現職1人を含む3人が立候補した。

 民主は支持率低迷に危機感を募らせ、党の顔ともいえる蓮舫行政刷新担当相や菅伸子・首相夫人らを投入。自民の石原伸晃幹事長、みんなの党の渡辺喜美代表、公明の山口那津男代表らも次々と現地入りした。

 民主現職でただ一人当選した女性市議の桐山ひとみ氏(40)は前回、2876票で2位当選だったが、今回は1516票と大幅な得票減。落選した現職の森信一氏(51)は「地方選挙は政党ではなく個人を選ぶ選挙だと有権者にも言い続けてきたが、国政への不満がそのまま結果に結びついた。統一選に向けて、逆風の中でどうしたら勝てるのか、党本部にはしっかり考えてほしい」と話した。

 自民は改選前の4から6に議席を増やし、みんなの党は3人全員が当選する勢いをみせた。公明、共産は全員当選で改選前の議席を維持する一方、前回1議席の社民は議席を失った。投票率は41.12%(前回41.82%)だった。【喜浦遊、浅野翔太郎】

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