中国:人民銀、0.25%追加利上げ 景気過熱抑制狙い

2010年12月25日 23時3分

 【北京・浦松丈二】中国人民銀行(中央銀行)は25日、金融機関の貸し出しと預金の基準金利を0.25%引き上げると発表した。26日から実施する。利上げは2年10カ月ぶりとなった10月20日以来約2カ月ぶり。中国ではインフレや資産バブル懸念が高まっており、金融引き締めで景気過熱を抑制する狙いだ。

 利上げで政策金利にあたる期間1年の基準金利の貸し出しが5.81%に、預金は2.75%になる。

 中国では、11月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.1%上昇し、11月の都市部住宅価格は前月比で3カ月連続上昇。資産バブル懸念も高まっている。

 このため、今月12日に閉幕した中国共産党と政府の中央経済工作会議は、来年の金融政策の基本方針を「適度に緩和的」から「穏健的(慎重)」に変え、引き締め方向に転じていた。人民銀行は今回の追加利上げで「来年の引き締め方針を鮮明にした」(エコノミスト)といえそうだ。

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