2010年12月25日 20時17分 更新:12月25日 23時20分
菅直人首相と民主党の小沢一郎元代表は25日、連合の古賀伸明会長らを交えて東京都内のホテルで約1時間協議したが、両者とも小沢氏の衆院政治倫理審査会(政倫審)招致問題に触れず、言葉を交わさないまま平行線に終わった。党執行部は27日の役員会で招致議決の方針決定を目指すが、協議不調を受け、招致問題は越年の情勢。首相は来年1月13日の党大会までに結論を得たい考えだ。
首相は会合後、公邸で同党の斎藤勁国対委員長代理に対し「内閣や党と一丸となって(政権運営を)進めていきたい。党大会で結束してスタートする」と語った。
会合で首相は11年度予算案の内容を説明したが、小沢氏の問題には触れなかった。
小沢氏は「国民の期待に応えていないことに不徳を恥じている」と陳謝。「通常国会、統一地方選に向け力を合わせ、菅首相を筆頭に頑張らなければいけない」と述べた。
連合側からは党の結束を求める声が続出。鳩山由紀夫前首相は「政倫審を乗り越える知恵が必要だ」と、政倫審への招致議決に反対する考えを強調したが、岡田克也幹事長は「首相の強いリーダーシップのもとで本当の意味での挙党態勢を目指し努力する」と応じ、小沢氏が首相の求める政倫審出席を拒否していることを間接的に指摘し反論した。【葛西大博、影山哲也】