2010年12月25日 11時4分 更新:12月25日 12時31分
大阪市の市有地を不法占拠しているとして立ち退きを命じられ、今月16日に店舗を自主撤去した大阪・道頓堀の人気たこ焼き店「大たこ」が25日午前、営業を再開した。新店舗は、不法占拠していた市有地から約10メートル離れたビルの1階で、初日から大勢の客で行列ができた。
ビル1階に同日オープンした土産物店に間借りしたスペースで営業を再開。ミナミの活性化に携わるメディアプロデューサーの沢田隆治さん(77)が「大たこがなくなってしまうのはもったいない」と、ビルのオーナーや土産物店との間を取り持ち、営業再開にこぎつけた。「大たこ」の林美樹店長(34)は「最高の場所で営業を再開できた。道頓堀を盛り上げていきたい」と話した。
観光で訪れた埼玉県和光市の会社員、瀬尾茂和さん(31)は「店舗の撤去はニュースで知っていたので、営業再開はとてもうれしいです」と、たこ焼きをほおばっていた。【小林慎】