2010年12月24日 12時5分 更新:12月24日 21時21分
新しい高速道路料金を巡り、馬淵澄夫国土交通相ら国土交通省の政務三役と民主党の玄場光一郎政調会長ら党幹部が24日会談し、普通車に上限制を導入することを柱とする新しい高速道路料金案の大枠について正式決定した。普通車の上限額は土日・祝日が1000円、平日は2000円となる。新料金の対象は自動料金収受システム(ETC)の搭載車に限定しスタートさせる方向で調整している。軽自動車や本州四国連絡道路などの料金を含めた詳細は来年1月に決める。新料金は来年4月からスタートする。
新しい料金では、トラックは上限制を採用せず距離別料金とし、通勤・深夜などの現在の時間帯割引は継続する。首都高速と阪神高速は関係自治体との調整を行ったうえで、これまでの定額制から上限のある距離別制に移行する。また、本州四国連絡道路は、平日の普通車の上限をほかの高速道と同じ2000円にした上で乗り継ぎ割引を導入する方向で調整している。新料金は来年4月から2~3年間とする方針で、普通車の休日1000円の継続に伴い、新料金の導入に伴う財源は自公政権が手当てした割引財源の残り約2兆円を活用する。
料金の見直しを巡っては、国土交通省が自公政権下に導入された現行の土日・祝日1000円の割引を来年3月末で廃止し、曜日に関係なく「上限2000」とする案を提示していたが、来春の統一地方選などを見据える党側から「実質値上げになる」など反発の声が挙がったため、方針転換した。【三沢耕平】